面接で好印象を与え、自分を売り込むノウハウを身につけるためには、面接実習が効果的です。
落ち着いた信頼できる態度、明るく簡潔な前向きの応答など、頭では理解していても、実際の面接となるとなかなか理想通りにはいかないものです。
面接官は、常に仕事や職場を意識した具体的な質問をしてきます。
提出した書類についてはどのような角度から聞かれてもしっかり答えることが大切です。
260文字〜300文字、1分以内で話すことを意識しましょう。
面接官
自己紹介をお願いします!
はい、むむむと申します。
住まいは○○市で、最寄駅は◇◇駅です。
現在は、職業訓練校でWeb制作について専門的に学んでいます。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
面接官
ご経歴をお聞かせください!
はい、私は200X年3月に○○専門学校を卒業後、
200X年から20XX年の17年間、パン製造者としてパン製造業全般に関わってきました。
20XX年4月から20◇◇年4月の3年間は、株式会社◇◇の一般事務として、ExcelでVLOOKUP関数やピボットテーブルを使用して売上管理表の作成などに関わっていました。
以上です。
具体的な時系列で説明した方がわかりやすいです。
面接官
当社の求人に応募した理由を具体的にお聞かせください!
はい、私が御社を希望した理由は「チームワークが一番大切」という人柄を重視しているところです。
ミスがないように黙々と業務に当たることも大事ですが、コミュニケーションは業務を円滑に進めるために必須だと考えております。
その理念に共感いたしました。
面接官
セールスポイントをお聞かせください!
はい、私が申し上げたいセールスポイントは3つあります。
1つめは期日厳守することです。
優先順位を決めてスケジュール管理を徹底します。
2つめは情報収集することです。
些細な疑問点や不安点もしっかり確認します。
3つめは集中力があることです。
効率よく作業を進められます。
最初に話す内容の全体像を伝えた上で、話の各部分を説明していく手法を「ホールパート法」といいます。
シンプルな文章構成となっているので、普段の会話にも活用して身につけておきましょう。
面接官
なぜWebデザイナー職に就こうと思ったのですか?
はい、前職ではスーパーの事務職として働いていました。
ネットスーパーのホームページを見ていて、顧客にとっての使いやすさと、企業の売上アップに貢献できそうなサイトを制作してみたいと思ったからです。
面接官
Webデザイナーの仕事は一番何が求められるとお考えですか?
はい、クライアントに対してのヒアリングだと思います。
ほとんどのクライアントは、Webサイトを制作することが目的ではなく、Webサイトによって得られる効果を目的としています。
クライアントの要望を詳しく聞き出し、課題解決に繋がる企画力が大事と考えています。
結果→理由の順で話すと伝わりやすいです。
面接官
今後、どのように仕事をしていきたいですか?
(どんな社員になりたいですか?)
はい、私のような新入社員にも優しく教えてくれる雰囲気を持った社員になりたいです。
面接官
ご友人からはどのような人だと言われますか?
はい、私は独特な発想や表現をするので、友人からは面白いと言われます。
面接官
私もよく言われます!
んんんーーー!!(勢いよく胸を叩く)
…。
笑ってもいいんですよ!
んんんーーー!!(激しく胸を叩く)
すみません、10秒程お時間をいただいてよろしいでしょうか。
咄嗟に言葉が出ず答えるのに困ったらこのように答えます。
印象が悪くなるので絶対に下は向かないでください。
面接官
当社以外にどこか応募していますか?
はい、現在は求職活動中なので何社かの企業に応募しております。
正直に答えて問題ありません。
面接官
いつからご勤務いただけますか?
はい、再就職を優先しているので御社のスケジュールに合わせられます。
面接官
前職での収入をお聞きしてもいいですか?
はい、手取りで○○万円です。
給料の話題になったら採用される可能性は高いです。
面接官
最後に何かご質問はありますか?
はい、ひとつ質問がありますがよろしいでしょうか。
IT系のお仕事は初めてなのですが、私のスキルでしたらまずはどういったお仕事からスタートしますか?
質問がない場合は「特にありません、ありがとうございます」で問題ありません。
調べたらわかる質問はしないでください。
面接官
それでは本日の面接は終了です!
お疲れさまでした!
んんんーーー!!
本日は面接の機会をいただきましてありがとうございました。
どうぞよろしくお願いいたします。
まとめ
中途採用で面接官が見るポイントは、テクニカルスキルとヒューマンスキルです。
テクニカルスキルとは「実務能力」。
ヒューマンスキルとは「職場で発揮される人間力」です。
この人間力の中にコミュニケーション能力や、ビジネスマナー、仕事への情熱、が含まれます。
人間力とは「一緒に働きたいかどうか」の判断ともいえます。
いくら実務能力に長けても、マナーや常識に欠け、仕事への熱意も感じられない人が採用される可能性は高くはないものです。
これは、どのような業界でも、どのような時代でも「仲間と働く人間」が持つ共通の感覚です。